浜中美幸は中学3年生。 悩みは何にもなかった。 しかし彼女は突然白い朝という詩を遺書にして死んだ。 15歳の少女にとって。 空の世界は白色だった。 飛び込んでくるものは何もかも白だった。 色は見えなかった。 私だけなんだろうか。 色も見たいと思った。 何にも怖くなかった。 そして彼女は、 白い朝の中に迷いこんで行った。